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「大学がタダと言われ…」低所得者層を狙う「米軍リクルート活動」

情報源 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150909-00000012-sasahi-n_ame

 人口3億人超に対し137万人という膨大な人数の軍隊を抱える米国。その軍人たちはリクルート活動によって集められる。ターゲットとなるのは、中間・低所得層だ。

 元陸軍兵ジョナサン・ロー(26)にとっては、ニューヨーク州北部の小さな街にある高校内に設置されていた陸軍と海兵隊のリクルートテーブルが、入隊への入り口となった。なかでも陸軍のリクルーターは、こう言った。

「大学にタダで行けますよ。入隊し、教育を受けて、さらに国に貢献することができます」

「すごいな!」とローは思った。移民の両親は、第1世代であるローに対し、「教育を受けること、自立した大人になること」が人生の目標だと叩き込み、プレッシャーをかけていた。それを一挙に解決してくれるのが、陸軍への入隊だった。
 
 2005年、陸軍の歩兵スナイパーとして入隊。08年から1年8カ月、イラクに駐屯した。到着してわずか2週間で、親しい仲間を失った。午前2時の暗闇での撃ち合いだった。その場面を思い出したのか、それまで笑みを絶やさなかったローが、突然涙目になり、「きつかった。今はコントロールすることができる」と自分をなだめるように言った。

 若い帰還兵の実態を知りたい──。知人の海兵隊退役軍人(48)に相談すると、「ニューヨークはだめだな。中西部や南部、オクラホマ州、テキサス州なんかがいいんだが」と言われた。ニューヨークの中心部マンハッタンは富裕層が圧倒的に多く、彼らにとってのサクセスストーリーは、高所得が保証される金融機関か弁護士事務所に入ること。軍人を目指す若者などまずいないからだ。

 その一方で、米軍リクルーターが、中間・貧困層の若者に向けて「売り」にしている4点セットがある。

「大学、お金、旅、愛国心が手に入る、と言われた」

 元陸軍兵マーティン・スクロギンス(28)はそう説明する。

 大学卒業までの奨学金や生活費・ボーナスが保証される。国内外の基地に駐屯し、自費では行けない見知らぬ土地に行ける。そして一兵士として愛国心を高め、米国民を守るという使命を果たして家族や人々に尊敬される──。まさに中間・貧困層の若者にとっては「サクセスストーリー」だ。

 学費が年間数万ドルかかる大学に行けるという見返りこそ、スクロギンスとローの2人が入隊した最大の理由だ。だが、戦場から戻ってきた今、ローはこう話す。

「除隊したら、『軍務、ごくろうさま』という紙を一枚もらっただけ。非軍人の生活に戻るのがいかに大変なことか、誰も教えてくれなかった」

 いわんや、リクルートされた際に、従軍後の余生の困難を知る術はない。PTSDによる不安、寂しさ、無気力、睡眠時無呼吸症候群。ローは、退役軍人病院に頼るよりも、PTSDを患う退役軍人向けに提供されている馬の飼育やヨガのプログラムを探し出して通い、少しずつ回復した。しかし、悪夢で叫びながら目覚める夜は今でも続く。

「非軍人の生活に移行するのは、すごくすごく大変なんだ。今は、もう以前の自分ではない」

 街を歩いている時、常に周りの状況を確認してしまう「サバイバルモード」で心が休まることがない。さらに軍隊と異なるのは、そのサバイバルモードを共有しているチームや相棒が、平和な生活にはいないことだ。

※AERA 2015年9月14日号より抜粋
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