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展覧会を終えて 1

今回の展覧会は、6月の事故の後に単なる水彩画展を「すべて見せる」展覧会に内容変更して行ったものでした。自分の命の限界を実感し、さらにこの地球や人類の限界を改めて感じ、後がないと思ったのです。

1973年以降、40年分をまとめたのですから、結構面倒でしたが、やるほどに自分が何をしてきたのか段々と輪郭がわかり、途中からは展覧会のためというよりは、自分のためにしていたような具合でした。

私の作品はかなり過激なほうなので、拒絶反応が多くてあまり人が来なくてもしょうがないなあ。まあ、いいか、まとめられたし、、

と思って初日を迎えました。ところが、初日の一人目のお客さんは展覧会場Cafe PO の常連さんでしたが、いきなり共感して頂いてびっくり。この一人目で、「やってよかった。もう店じまいしてもいいなあ」と思ったくらいです。もし、この人に私の作品解説をしてもらったら、本人より具体的により詳しく話してもらえそうな気さえしました。その後、四回も来て頂き、たくさんの話をしました。年上の大変博識な方だったので、話も様々で楽しかったです。

その方が、「お客さんにわかってもらえると思うよ」と心強い言葉を頂いたのですが、確かにその後来て頂いた若い人たちにもとても興味深く見て頂いて、予想以上の反響に喜びました。「やってきたこと無駄じゃなかった」と。

もちろん、知らずに来た人で無反応というより拒絶反応をした人もいましたが、そういう人のほうが断然少なく、「時間がありません」と言われても「まあ、時間が許すだけ見てかえってください」と言って見せたビデオを最後まで見る人もけっこういて、時間がないことを忘れさせた、あるいは言い訳を覆したという点で、してやったり でした。

しかし、本当の目的は自分の作品を見せるというよりは「この今現在の我々の危機感を感じてもらう」ということでした。その点に関してはどうだか、よくわかりませんが、口演「抵抗の末に見たもの」を話した後にこんなことを言う人がいて印象的でした。

「融解座敷」のビデオは豚の血液とパチンコ玉8000個の冷凍立方体が融解していくものでした。それが最後に真ん中から亀裂が入り、両側にドサリドサリと崩壊していきます。外側があまり溶け崩れないうちに、中が融解状態になり、思いがけず突然の亀裂であり崩壊なのです。
27 010

それを見た人がこんなことを話しました。メダカの入った水槽にごく微量の毒を毎日とけ込ませます。微量なので、メダカは何もダメージを受けていない様子なのですが、ある日突然全滅してしまう。その様子に、このビデオ内容が似ているというのです。

それは、我々が日々口にする食物、あるいは吸っている空気をその毒に置き換えると、ちょっとぞっとする喩えではないかと思います。

「融解座敷」の融解状態は大きく分けて二通りあり、このビデオのように突然の亀裂崩壊と、徐々に溶けてきれいな山を作る場合とがあります。前者は冬のタイプで、気温が低いので徐々に温度が内部に伝わるので外側の崩壊をギリギリで保っているのです。

融解座敷を始めてからほぼ20年経ち、海外を含めて120回融解し、2000人近い人が鑑賞してくれましたが、こういう感想を述べた方は初めてでした。20世紀にはなかった鑑賞眼。21世紀独特の危機感故なのでしょうか。

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