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ある夜のインドでのこと

http://oka-jp.seesaa.net/article/405018329.html
上記アドレスの記事(18歳の娘と犬との結婚)を読んで、これを紹介しようかと思いましたが、それよりもインドの生活(6ヶ月)で思い出したことがあり、そちらのことを書くことにします。

1994年の春頃だったでしょうか、インドの北部リシケシにいました。この土地で知り合いもでき、シタールの先生に出会うことができました。その先生のレッスンは週に二回くらいあったと思いますが、少し遠かったのでバス乗り場まで山を下りて行き、バスを降りてからもしばらく歩くという具合でした。帰りは暗くなり、バスもなく、リキショー(オートバイタクシーのようなもの、安い)に乗って帰りました。

リキショー
IMG_5742w.jpg

ある夜のことでした。いつものようにリキショウは舗装されてない山を登って行きました。すでに真っ暗闇でした。突然!ライトに照らされた道に壁が出現しました。いつもはない壁が突然できていたのです。「何だ、これは?」と思って私もリキショウを降りて見に行きました。

近づいてわかったことは、それは大きなトラックの背中でした。トラックが横転していたのです。暗闇の中を懐中電灯で照らすと、そこに一人の男性が倒れていました。事故で死んだのだと思いました。私は慌てましたが、リキショーの運転手は何故か平然としていました。とにかくその倒れた人間を何とかしなくちゃいけないと思い、その運転手になにやかや言ったと思います。彼は仕方なしに、倒れた人間に声をかけました。

すると、「う〜ん、、」と言って、その男は目を開けました。生きていました。別に怪我をしている様子でもありません。結局わかったのは、彼はトラックの運転手で、運転を誤り横転してしまい、連絡のしようもなく、その時間ではだれも来てくれないので、ただ単に路上で寝ていただけなのでした。

余談ですが、リシケシにバスで行く道中(普通の道なのに一応高速ということでした)には、事故に遭ったバスが何日もほったらかしにしてあるのを一、二度見て???でした。また、交通事故を起こして人身事故でもあれば、運転手はすぐに逃げるということでした。何故なら、その親族でも来れば半殺し(あるいは殺される)の目にあうとか。だいたいが歩いている人が事故死するわけで、そういう人はすぐ近くに住んでいて親族は飛んでくるんでしょう。日本では国道や高速を歩いている人はほとんどいませんが、インドでは沢山います。

話を戻すと、携帯があるわけもなく、公衆電話もなく、山の中で人家もなく、例え連絡ができたとしても、すぐにだれかがかけつけるなどということもなかったのでしょう。救急車や警察や事故処理する人間が来なくても、日本ならば、宿を探し宿泊するとか、とにかく町まで出るとか考えるでしょうが、金もないだろう貧しそうな運転手は路上に寝ていたのです。事故で茫然自失するわけでもなく、まったくのんびりしているなあと関心しました。リキショウの運転手もすでにそこまで読んでいたのでしょう。日本のことを考えるとすべてが信じられない対応の仕方でした。

その後。トラックが完全に道路を封鎖しているし、リキショウの運転手は「これ以上行けない」と言って、私を置いて帰って行きました。その山は虎が出るという噂があるとても怖いところだったので、随分引き止めたのですが、何とか通過しようという努力もなし、完全に諦めムードでそそくさと帰って行きました。心細い夜道でしたが、半分命がけの道中でした。大声を出しながら私は懐中電灯を頼りに、何とか無事に借家まで帰り着いたのでした。

紹介しようと思った上記の記事はインドの一つの風習に関して書かれたありますが、それを他国の人間が他国の感覚で理解しようとか、判断しようとするのは難しいというような内容でもあるのです。風習というのではないですが、私の以上のような体験からも、特にインドというところは、我々の感覚や知識経験では全く理解できないことが沢山あることは事実ですし、それを知らなければ、何も言えないということです。

しかし、こちらの常識が日々覆されるインドの旅は、良くも悪くも最も刺激的な国で興味がつきないです。
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