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ボクのおとうさんは、ボランティアというやつに殺されました。

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再び TABI LABO より抜粋
http://tabi-labo.com/7068/volunteer/
 
ボクはおとうさんと山奥の村で幸せに暮らしていました。毎日畑で採れたトウモロコシとイモを食べて、川で魚を捕まえ、山で鹿を狩り、一日中一緒に過ごしていました。

しかしある日、村にボランティアというやつが来ました。そのボランティアはニホンという海の向こうから来ました。そして、ボランティアはボクたちにこう言いました。
「トウモロコシとイモばかり食べていたら栄養不足になる。これからはヤサイを育てて食べなさい」

その日からおとうさんはヤサイを育てるために、一日中畑で働かなければならなくなりました。トウモロコシとイモは育てるために手間はかかりませんが、ヤサイは毎日世話をしなければいけません。おとうさんと一緒に川で魚を捕まえる時間はなくなりました。

食事にはトウモロコシとイモの代わりに、ヤサイが出てくるようになりました。ヤサイとは、葉っぱが何枚も重なった丸い草やとても苦い緑色の実でした。ヤサイは初めて食べる味と触感で、また食べたいとは思いませんでした。それに我慢してヤサイを食べても、トウモロコシとイモと違ってすぐにお腹が空いてしまいます。

 またボランティアが来て、言いました。
「君たちは貧乏で何もモノを持っていない。次はヤサイを売ってお金を稼ぎなさい」

おとうさんはヤサイを売るために、毎日町と村を往復しなければならなくなりました。しかも、今までは自分たちで食べる分だけのヤサイを育てていましたが、これからは売るためにもっとたくさんのヤサイを育てなくてはいけません。おとうさんはヤサイを売ったお金でテレビを買いました。しかし、おとうさんと一緒に山で鹿を狩る時間はなくなりました。

ある日、またボランティアが来て言いました。
「もっと幸せになりたかったら、もっと働いてもっとお金を稼ぎなさい」

おとうさんは一年中お金のことを考えるようになりました。今は昔よりもたくさんモノが家にあります。しかし、もうおとうさんにボクと一緒に遊ぶ時間はありません。ボクのことを考える時間もありません。おとうさんは朝早くから夜遅くまでお金を稼ぐために働いています。

 その様子を見て、ボランティアが満足そうに言いました。
「この山奥の村も、ようやく幸せな暮らしに変わった」

ボクの大好きだったおとうさんはもういません。ボクのおとうさんは、ボランティアというやつに殺されました。

 めでたし、めでたし?(物語終)

これは「しあわせ」をテーマにした新聞広告コンテストの最優秀賞のコピーを見て、思いついた話だ。このコピーは、見方を変えると幸せの定義は変わることを表現している。

上の物語に出てきたボランティアとは、僕のことである。
僕がやっていることは、満ち足りた幸せな暮らしをしている山奥の村人に「不幸な人生を送っている」という劣等感を植えつけ、彼らの食文化や伝統的な暮らしをぶっ壊すことではないか、と悩んでいる。

さらに言うと、国際協力とは「小さな親切、大きなお世話」だとも思っている。国際協力活動を行うボランティアは「途上国の幸せのために」という正義を振りかざしているが、その活動は本当に途上国の幸せのためになる行為なのか。正義という言葉は、恐ろしく危険な凶器かもしれない。そんなことを、モヤモヤと悩んでいる。


(この文章を読んで思い出したのは、カナダでのことでした。カナダにはエスキモーがいますが、彼らもカナダを支配したヨーロッパ人から、生活自体を変えるようにおっせかいをうけました。

親から切り離されて英語を習得までさせられ、手食をナイフとフォークに替えさせられて、援助金ももらって、その他諸々生活や文化のほとんどすべてを崩壊させられ、先進国化させられてしまいました。その結果アル中のエスキモーが多いということが問題になっていました。昔のエスキモーの生活をいまだにしている人は極わずかだと思います。酔いつぶれている人が多いんじゃないでしょうかね。

今までの生活を変えずにそのままで、援助する方法はないもんですかねえ。援助すると言うと、我々先進国の人間は、「我々のように」と錯覚してしまうのです。本当の幸せをわからずに、意気込んでボランテイアに行く人が多いでしょうね。)
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